2007年01月26日

★小さな絵画★



街に着いた時には、時計は14時をまわっていた。


今日は、日曜日なので、やっぱり人が多かった...。普段めったに、こないので、街に来ると、いつも新鮮な感じがした。

特に買うものは決めずに来たので、あちこちの、お店をまわっては、ただ時間が流れていくようだった..。




街から少しはずれた所に一件のお店が目に入った。.....僕は何かに引き込まれるように、お店に入った...。



《カラン.カラン。》




{いらしゃい....。}


《おばあさん一人で、お店をやってるのか....それにしても..》



店の中は静かだ。薄暗いオレンジの光りと、微かに入る太陽の光りが、余計に静けさを、ましている。とても街の中にある場所だとは、思えない。





「それにしても、いろんな物、売ってるな〜。」


テレビ、マンガ、電話、鏡、時計、その他..色々。...どれも、相当、昔の物だ。



お店の中で、ひとつ、しか置いていない小さな絵画を見つけた。僕は、その絵に引き込まれていた。


「きれいだ...。なんだろう、この...」



おばあさん:「.......それが、...気に入ったのかい?。.........大事にしなよ。」



「えっ!いや、まだ買うとは..いってな...」


おばあさん:「......。あんたに、あげるよ。....金はいらない..その絵は特別だ....。いずれ、わかるときが来る....。」



「はぁ...。ありがとうございます。...えーっと..じゃあ、これは買います。」



そうゆって僕が手に取ったのは小さくて綺麗な水晶だった。

初めて来た店で、いきなりプレゼントされるのは悪い気がしたからだ...。



おばあさん:「いいのかい?これで...そんなに安くないよ...。」




「えぇ。買います。いくらに、なりますか?」



おばあさん:「二千万...。」









「はい!?に、に、二千万円!?」



《何でこんなに高額な商品が手にとれる場所に置いてあるんだ...。いやいや、そんな事より、買えるわけない....。》」




おばあさん:「......冗談だよ。..二千円だよ..。」



「えっ!......なんだ、本当に二千万円かと、思った...。」





「ありがとうございます...。また来ます。」


おばあさんは僕が見えなくなるまで、手をふって見送ってくれた....。





辺りは、すっかり日が暮れかけていた。自然のあかりが街の明かりと、交代しかけている。



「あ、そうだ!よっさんの所、行こっと。昨日の事、聞いてみよ...。飲み過ぎて記憶とばしたもんな...。」




先ほど買った絵画と水晶を手に、お店にむかって歩いた...。


Posted by サトラレ at 21:10│Comments(0)
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