2007年01月30日
★夢じゃない..★
《カラン、カラン》
「ただいま〜。」
僕の声で、一瞬、店は静まったように見えた....。お客はまだ来ていなかったが、いつもと違う雰囲気を感じた。
「え?どうしたの?なんかあった??」
よっさん:「お、...おかえり。いや....あの、....お名前のほうは...?」
《???》
よっさんが、放った言葉の意味がわからなかった。
僕は、この店に何年も来ていて、何でも話せる、居心地のいい、.家族みたいに過ごしていた、はずなのに..。
《これは夢なのか...本当の現実は、どこか違う場所に、行ったのか》
「相良..ユキです。」
よっさん:「ユ..キ...ユキなんだな?本当に、いつものユキなんだな!?」
「何ゆってんだよ..。どうしたんだよ...。ドッキリでも仕掛けてんの?」
よっさんは、僕がユキだと知って、すごく安心した顔を見せた。
よっさん:「いや〜昨日の事が気になってさ...警察には連絡しなかったけど、まさか、あんな事に、なるなんて夢にも思わなかったよ....。....いつものユキらしくない行動したからさ....びっくりしたよ。...お前も、やる時は、やるんだな!!」
《???》
「ごめん...。昨日飲み過ぎて、記憶が途中から消えててさ..。俺が何をしたのか教えてもらえるかい?」
よっさん:「おー♪いいよ、いいよ!昨日は...................................。」
マスターの話しが終わり、僕が見た夢が現実だと知った...。
「そ、そっかぁ〜〜そりゃー飲み過ぎで記憶も、ないわ〜♪」
僕は出来るだけ明るい声と表情で、よっさんを安心させた...。
でも、その裏側で僕の心は恐怖感で、いっぱいだった...。動揺を隠すのに精一杯だった...。
よっさん:「まぁ、今日は、ほどほどに、しとけよー♪」
「う、う、うん...。了〜解。」
「ちょいトイレ行くわ〜。」
目を覚まそうと、顔を洗った。できる限り、たくさんの水で........。
顔を上げると鏡があった...。
「君は誰だい?僕はユキだけど、君は....?」
「......。」
トイレの中で僕の声だけ響いていた。
「......まさかね....。そんな事あるわけな....」
《???》
目が青い色に、なってゆく.....
{俺はカイ....てめぇ俺の体とりやがって、お前から死にたいか?}
《なんなんだ...?意識ははっきり、している....これは夢か...?確かに目の前の僕が話しをしている....。
カイ「まぁ、いずれわかる...せいぜい今を楽しむんだな!」
すーっと青い目は、いつもの薄い茶色に戻っていった.....。
Posted by サトラレ at
20:40
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